「東海道吉田」は、現代の愛知県豊橋市付近を描いた作品で、吉田宿と吉田大橋(現在の豊橋公園付近)を中心とした賑わいが感じられます。
力強く架かる大橋と、その下を悠々と流れる川。背景には富士が小さく姿を見せ、忙しない旅の中にも、静かな美しさを宿しています。
この作品が伝えるのは「移ろう日常の中にも、不変の美がある」というメッセージ。
往来の旅人たちの姿に、現代を生きる私たちもどこか共感を覚えることでしょう。
御朱印帳として手に取れば、旅や日常の小さな一歩一歩が、しっかりと橋を渡るように、記憶として刻まれていく――そんな一冊となるはずです。