「東海道江尻田子ノ浦略図」は、画面いっぱいに大胆に描かれた波と、その奥に悠然と姿を現す富士山との対比が美しい一枚です。波のうねりが、見る者の視線を自然と富士へと導きます。
まるで時間が止まったような静けさをまとった富士と、今まさに動き出そうとする波の勢い。
そのコントラストは、自然の力と調和の美を見事に描き出しています。
この情景を御朱印帳に映したデザインは、動と静、近と遠、変化と不変――そんな対比が日々の気づきを与えてくれます。旅の中でふと立ち止まったとき、この絵が静かに心を整えてくれるかもしれません。