「東海道金谷ノ不二」は、東海道の難所として知られた金谷坂を背景に、巨大な茶壺をかつぐ人々が坂を登る様子が描かれています。その奥には、何事にも動じることなくそびえる富士の姿が。
江戸と京都を結ぶ道のりの中でも、特に体力を要したこの坂。
そこを一歩一歩、荷を背にして登る姿には、当時の庶民の逞しさと日々の営みの尊さがにじみ出ています。
この情景を御朱印帳に映したデザインは、日常にあるささやかな努力や、前へ進む力をそっと応援してくれるような一冊。
旅の記録を綴るたびに、静かに佇む富士と、そこへ向かう人々の姿が心の背を押してくれることでしょう。